2019.3.25 教育文化研究所 長阿彌幹生wrote.

桜の花が綻び始めました。いよいよ春ですね。桜だけではありません。辺りを見回せばいたる所に春の花たちがこちら(私ではなく受粉をしてもらうための虫や鳥たちの方)を向いています。昨日、天拝山に登りましたが、その時に出会った沢山の花たちを紹介しましょう。※見過ごしている花もたくさんあるのではないかと思いますが・・・。

1.ツルニチニチソウ  2.ソウ 3.ショカツサイ  4.ホトケノザ  5.レンギョウ  6.ユキヤナギ 7.ソメイヨシノ  8.サツマイナモリソウ 9 .マムシグサ  10.ムラサキケマン  11. ヤマザクラ 12.オドリコソウ  13.ツツジ  14.ハハコグサ  15.キンポウゲ  16.ミモザ  17.セイヨウタンポポ 18.オオイヌノフグリ  19.ヒメオドリコソウ  20.イロハモミジ  21.ボケ 22.ヤブツバキ  23.タチツボスミレ ・・・・・・・・・・。まさに百花繚乱でした。春はこの世界が命に溢れていることを実感させてくれますね。


ユキヤナギ:白い小さな花の集りが青い空を背景にして眩しいくらいでした。3・24撮影

 なかよし情報190325「子どもの自己肯定感を高めるには?」  

先日、福岡市で年間5回ほど開催している不登校セミナー(第5回)で「子どもの自己肯定感を高めるには?」というテーマでお話しさせてもらいました。その内容を紹介させて頂きます。要旨は以下のようなものです。

日本の子どもの自己肯定感は外国との比較でもかなり低く、子どもたちが自分自身に自信の持てない状態だということが指摘されています。私も数年前にデンマークと福岡の子どもたちの自己肯定感の比較調査をしましたが、さすがに幸福度が世界トップクラスのデンマークの子どもたちの自己肯定感は高く、福岡の子どもたちの2倍という高さでした。※詳しくは「ふくおか子ども白書2014」(子どもNPOセンター福岡発刊)に掲載

不登校の支援活動などをしていて感じてはいましたが、数値データで示されるとこれほどに低いのかとショックを受けました。それ以来、どうしたら子どもたちの自己肯定感が高められるかを考えてきました。

考えていくなかで、「自己肯定感」とは「変な言葉」だなあと思うようになり始めてたのです。「自己否定」の対句のような形で「自己肯定」という言葉が使われ出したのでしょうが、「自己」は当り前で否定も肯定も出来ないものではないかと。

このテーマが私たちに問いかけているものは、子どもたちが本来の「その子らしさ」を取り戻すにはどうしたら良いかを考えていくことだと思います。それは、その子本来の明るさや元気が発揮されるのを邪魔しているもの(そのほとんどが大人から子どもにもたらされているもの)をどうしたら取り除くことができるのかを考えることではないかと思います。

そのためには、私たち大人社会が信頼感のある社会であることが前提ではないかと思えます。自分が自分を、そして他者を信頼することが大切なのではないでしょうか。信頼の無いところには未来を幸せにするものは生まれてきません。私たち大人が率先して子どもを含めて他者を信頼する生き方をすることが、この「子どもの自己肯定感を高めるには?」という問いの答えになるのではないかと思います。

信頼された子どもは他者を信頼する勇気を持つことが出来ます。そのことで良き友人たちを得ることが出来て、自信を持って成長していくことが出来るように思います。「自己肯定感」という“変な”言葉も不要になるのではないでしょうか。