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  3. 20160128号 タイトル:「“事実を認める”潔さと勇気」

数十年ぶりの寒波ということで、我家のある筑紫野市もすっぽりと雪に埋まりまし た。北に面したベランダには雪が降り積もり、その深さは50cmくらいになりまし た。その雪も今日の雨でようやく溶けたところです。

しかし、水道管の破裂による断水の影響はまだ残っていて、炊事が出来ない、 トイレが流せない、お風呂に入れない等の被害がでているようです。特に高齢者 世帯では給水車に水を取りに行くのも大変で、行政や地域の人たちの協力で急 場を凌いでいます。こんな時にこそ、支え合いや分かち合いとして「ご近所の底 力」の発揮のしどころではないでしょうか。“隣人愛”の大切さを痛感します。


★宝満山(830m)の雪景色(我家から望む)(2016.1.24撮影)

“事実を認める”潔さと勇気

先日、不登校児童生徒を抱えるの保護者の集まりがありました。初めて参加し たお母さんが素直なご自分の気持ちを話して下さいました。その話を聴くことで 気付かされたことがありました。

その方は不登校の当事者の集まりが開催されていることも、その場に参加する ことで気持ちが楽になったり、子どもとの自然な向き合い方なども考えられるよ うになるということは、以前から友人などから聞いて知ってはいたそうです。しか し、なかなかその一歩が踏み出せないでいました。

しかし、息子さんの暴言などが始まって苦しくてどうしようもなくなり、やっと会合 に出て来られました。そして、他の参加者の方の苦労話や悩み、その苦しさか らどのようにして解放されたかなどの体験談などを、だたひたすら聴いているだ けでした。

最後に参加しての感想を全員に述べてもらいました。そのお母さんは初めての 参加だったので、果たしてどうだったのかと思って耳を傾けました。すると次の ようなことを話されました。

「初めて参加してハッキリしたことがあります。それは、このような場に私が参加 しようとしなかった理由です。」と切り出されたのです。そして「色々なお母さんた ちの不安な気持ち、一生懸命お子さんと向き合おうとする姿勢などを聴いている うちに、この方々がお子さんの不登校を受け入れて、そこからどうすれば良くな るかを考えていらっしゃるのを知ることが出来ました。と同時に、私は自分の子 の不登校を認めたくなかったのだ、ということに気が付きました。」と。

確かに、自分の子が不登校だと認めることは辛いことかも知れません。しかし、 その事実をしっかり受け止めることで、それならばどうしたら良いか、どうしたら 子どもが元気になれるのか、と前を向いて考えることが出来るのではないでしょ うか。

物事が改善に向かうためには、その事実をまず直視し、受け止目ることが必要 です。どんなに辛いか知れませんが、そこを経ないで先には進むことが出来ま せん。逆にその事実をしっかりと受け止めることで、次に何をすべきかがはっき りしてきます。

不登校だけに限ったことではありません。人生では色々なことが起きます。そん な時に、直面する事実を認める潔さや勇気が大切ではないでしょうか。事実を認 めたうえで、今考えられる最善の策を考える。それも自分一人ではなく、他人の 力(人情や知恵)を借りながら考えていく。

そして“やってみてはどうか”を繰り返す。あの手この手を繰り出して、粘り強く向 き合っていくことだと思います。その中から今まで考えられなかったことが考えら るように思います。あるいは今まで見えなかったものが、見えてくるのではないで しょうか。

折角の人生です。状況がどんなに悪くても、希望を捨てずに、したたかに生きて いこうではありませんか。やればやっただけ、前に進めます。やらなければそこ に留まるだけです。「幸せになりたい」と思うならば、幸せの方に一歩踏み出そう ではありませんか。それも共に手を繋いで歩いていきましょう。私たちはこの時代 を共に生きている仲間なのですから。

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教育文化研究所
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