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  3. 20170328号 タイトル:「初めのうちは“うまく”いかない?」

今年は桜の開花が遅いようです。昨年の日記には今頃桜が8分咲きの写真が掲載してあります。 花冷えのする今日この頃いかがお過ごしですか。

先日天拝山を登っていると、森の奥からイカルたちのまるで口笛を吹くような明るい鳴き声が 聞こえてきました。丁度、今頃が筑紫野市を通って北に渡っていく時なのでしょう。下山途中 にその姿を見かけたので、早速ポケットからカメラを取り出してパチリ!嘴は黄色、頭部は黒 とグレーとのツートンカラー、主翼から腹部にかけては灰白色、主翼の一部には明るい水色や シロの羽が混じる作り物のような姿です。その可愛らしさの中に、長い渡りを可能にする力強 さを感じました。


★筑紫野市天拝山で見かけたイカル 今年3月16日撮影

初めのうちは“うまく”いかない?

何事も初めのうちは“うまく”いかないと言われます。だからしばらくすると“うまく”いく ようになるかと言えばそうでもない。一体いつになったら“うまく”いくようになるのだろう ?と思ってしまいます。

確かに何かをやろうとすると最初は慣れないのでうまくいかないことが多いようです。じゃあ 慣れてくるとうまくいくようになるのでしょうか?「うまくいく」というのは自分の思い通り に事が進むということでしょうが、物事を進めているうちに、いつしか更に良いもの、より高 いところへと心が動くものではないかと思います。

そうであるならば、結局どこまで行っても「うまくいく」にはならないのではないか。最後ま で「うまくいかない」ということになってしまうのではないか、とさえ思えてきます。

ところが全く違う視点を持つならば、「うまくいく」「うまくいかない」ということに大した 違いはないということになります。その視点とは、「どうしたらうまくいくか?」を考えるこ とが大事なのではなく、他者の知恵や力を足し合わせることが大事だ、という視点です。

つまり、事柄が進むというよりも、事柄を進めることをみんなで話し合い、みんなと考えるこ とが大事だということです。意見を交わす中でお互いの理解が進み、仲良くなり、支え合い、 足し合える間柄になっていくことの方が大切だという考え方です。事柄、物事というのは、私 たちが仲良く、助け合うことを促す材料に過ぎないという視点です。

一人で考えるのではなく、他者と共に考えることで、今まで思いもつかなかったこと、見えな かったものなどが、次々と現れてきます。新しい発見に満ちています。わくわくするような感 じです。このことを実現するために、色々な事柄があるのではないかと思います。

この時に話し合う仲間たちが「みんなが良くなるために」ということを前提に話し合えるかど うかが知恵や力が寄り、新しいものを見出す力になります。「自分だけが良くなる」「自分の 周囲だけが得をする」「他人は悪くなっても構わない」という考え方では本当の知恵や力は寄 りません。

そのことを為すことで「みんなが良くなる」と思えれば実際にやってみる。やってみてどうだ ったか、本当に「みんなが良くなったか」どうかを検べて、修正したり、方向転換などをして また進む。このプロセスの中で、「みんながを仲良くなる」が実現するように思います。

と言うことで、「事柄を為す」ことが目的でなく、「事柄を為そうとして話し合い、理解し合 う」こと、そしてそのことを通して、新しい発見や創造を実現させることが本当の目的である ということが意識できるようになれば、“うまく”いく、“うまく”いかないは、どちらも 考える材料に過ぎないことに気が付くのではないでしょうか。

面白いですね。どのような視点を持つかで、対立ではなく“なかよし”という世界に転換して いくのではないでしょうか。そして、みんなが仲良く暮らしていたら「うまくいく」とか「う まくいかない」ということはどうでも良く、どんな時でも、どんなことでも「どうしたらみん なが良くなるか」という視点で取り組んでいけるのではないかと思います。

私はこれからもこの視点を大事にして進んでいこうと思います。生きている限り!

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教育文化研究所
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