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  3. 20130928号 タイトル:「ただ黙って聴いてくれたクニ」

ようやく涼しくなりました。数日前まではツクツクボーシの声が聞えていたのですが、今日はもう聞えません。そのかわりにコオロギなどの秋の虫の声がします。気がつくと、秋の花々が咲いています。彼岸花の派手な紅が目立ちますが、控えめな花々もその存在をそれなりに主張しています。


部屋に吹き込んでくる風の中にほのかに漂うのがクズの花の香りです。子どもの頃はこの香りが何の花なのかも知らずに野山で遊んでいましたが、今この歳になってみて、その時の思い出とこの花の香りが重なり、その頃のことが懐かしく感じられます。


懐かしい思い出を誘うクズの花の香り  9月23日 天拝山にて撮影

毎日のように登っている天拝山には犬を同伴して登山する人が少なからずいます。家族同然なのでしょうね。色々と声をかけながら一緒に登っています。そんな犬の姿をみると思わず可愛いいなあと頬がゆるみます。と言うのも、私にも子どもの頃、よく一緒に過ごした犬「クニ」がいたのです。今日はその「クニ」の思い出を書いてみようと思います。

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「クニ」という名前が付けられたのは、彼が我家にやってきた日が9月2日だったからです。母が勤めていた中学校の用務員さんの家で生まれました。耳がピンと立った茶色の仔犬でした。

幼稚園に通っていた私は、この犬が可愛くてしようがありませんでした。クニの居場所は台所の土間に置かれたダンボールの中でした。昼間は友達と一緒にクニを連れ回って遊びました。夜になると、クニのダンボールが見える場所に布団を敷いてもらって、そこで寝ていました。一緒にいれるのが楽しかったのです。

私が中学生になるとテスト前は夜遅くまで勉強するようになりましたが、眠くなるとクニを連れて散歩に出かけました。満月の晩は昼間のように街並みが見えるので、高台によく登っては寝静まった街や、海峡の明かり、遠くの山々などを飽きもせず眺めていました。

月景色を見ながら、よくクニに話しかけたものです。楽しいこと、悩んでいることなどクニの頭を撫でながら、私のそばにちょこんと座っておとなしくしているクニに話しました。私の言っていることに黙って耳を傾けてくれました。親にも友人にも話せないようなことを、クニはよく聴いてくれました。なんだかクニは私の気持ちが分かってくれているような感じがしていました。

私が高校を卒業する頃、クニはおじいちゃんになっていました。耳が遠くなり、歯が抜けたり、体毛も白いものが多くなりました。足取りもヨロヨロとして頼りないのですが、散歩が好きなので、「行くよ」と声をかけると、尻尾を振って喜んで付いてきました。

私は京都の大学に進学することになりました。九州の実家を出発する時、クニに「行ってくるよ」と声をかけました。彼の目がなんとなく寂しそうに思えました。結局、それがクニとの最後の別れとなりました。

クニという犬と5歳から18歳までの13年間、一緒に過せて本当に幸せでした。クニがあの世にいってから45年が経ちますが、彼は私の心の中で今でも元気に走り回っています。

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★★福岡デンマーク協会主催「アンデルセン 「2」の会」★★★★★★★★★★

10月中旬に発刊を予定している「デンマーク読本」の著者であり、福岡デンマーク協会の理事でもある長阿彌幹生氏によるデンマークについての講演と座談会です。コーヒーやスイーツなどを楽しみながら、プロジェクターでデンマークの写真などを見ながら、デンマークの幸福度世界一の仕組みを知り、更にそのポイントを探ります。

【キーワード】
★貯金の要らない暮らし ★学歴よりも実力がものをいう社会
★延命治療を希望しない高齢者たち ★児孫のために美田を買わない人たち
◎主催:福岡デンマーク協会
◎講師:長阿彌幹生
◎講演内容:幸福度世界一の社会システムを知る、語る、考える」
◎日時:10月2日(水)19:00−21:00
◎場所: フィンラドコーヒの店「ROBERT'S COFFEE 大名店」
   中央区大名1丁目12番5号 アペゼビル2階 
      電話 092−725−8815
◎参加費:2000円(飲み物、スイーツ付き)

★★不登校セミナー2013(主催:不登校よりそいネット)★★★

今回は不登校と発達障害についての講演を福岡市発達障がい者支援センター所長の緒方よしみ氏お願いしています。最近は発達障害による対人関係の不具合が、不登校に繋がっていく傾向も指摘されいます。緒方氏には発達障害への理解などを中心にして不登校との関連をお話し頂く予定です。

多くの不登校当事者の保護者の方に聴いて頂ければと思っております。詳細は以下のWEBサイトをご覧くださいませ。
http://futokosien-net.main.jp/item/info/index.html

◎テーマ:不登校と発達障害との関係
◎開催日時:10月5日(土)13:30-16:30
◎講師:緒方よしみ氏(福岡市発達障がい者支援センター 所長)
◎会場:福岡婦人会館9階(大研修室)
◎参加費:500円
◎申込方法:詳しくは上記のHPをご覧下さい。

★★認知症あったかコンサート2013★★★★★★★★★★

11月11日は「介護の日」介護を身近なものとしてとらえ,地域社会で支え合う意識を高める目的で平成20年に制定されました。私たちは,介護を通して人を大切にする心や温もりのある絆を育てていきたいと思っています。今回は,認知症の母との絆が描かれた「ペコロスの母に会いに行く」の作者岡野雄一さんをお迎えし皆様のご参加をお待ちしております。

◎日時:11月10日(日)13:00−16:30
◎場所:パピヨン24 ガスホール2階(福岡市博多区千代1−17−1)
◎申込:福岡県高齢者グループホーム協議会内
     受付専用電話番号:080−5286−9141
     メール:npofukuokagh@orion.ocn.ne.jp

★認知症あったかホームコンサート2013 高校生作文募集企画

このイベントに合わせて、若い世代の人たちに介護への理解や地域社会で高齢者を支える意識を啓発し、次世代の介護を担う人材の育成につなげるために、高校生の作文を募集します。

◎テーマ:「私が出会った“介護”のこころ」
“介護”は、人を大切に思うことから始まります。家族や身近な人、の介護体験を通して感じたこと、高齢者や障害者の方々との交流、地域のボランティア活動や街中で出会った“介護”のこころに通じる感動体験などを作文にして応募してください。

<募集要項>
・ 応募資格:福岡県内に在住する高校生又は県内高校に通学する高校生
・ 募集期間:8月20日(火)〜10月11日(金)
・ 応募方法:インターネットまたは郵送による
・ インターネット:NPO法人福岡県高齢者グループホーム協議会のホームページ
 http://www.fukuokagh.sakura.ne.jp/hp/

教育文化研究所
〒818-0081福岡県筑紫野市紫2-7-21-801
電話 092-923-9339