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  3. 20130124号 タイトル:もう教えることはありません

暖かい日が続いています。お正月のような冷え込みが和らいでいます。寒がりの私は 大助かりです。寒がりなのですが、家ではストーブ無しで、炬燵だけで過ごしています。机に座っている時は膝掛けでポカポカ、ちょっと寒いなという時は中綿入りのベンチウオーマーで結構暖かく過ごせます。

鈍になった体に“自力更生力”をつけるため(?)に、心細くなった(?)家計の防衛のために、省エネルギー化=地球温暖化の防止のために、などなど格好をつけて長阿彌流「冬の生活法」を実践中です。この暮らしも、やってみると結構慣れるものです。

とは言え、早く春が来ないかなあと思う今日この頃です。


★オオイヌノフグリがもう咲いていましたよ! 大牟田 三池山にて 1月12日撮影



昨年は40年ぶりにハワイ行ってきました。 その時に、コア材を使った本場のウクレレを購入しました。今まで、何回も買い替えてきましたが、そろそろ最後のウクレレにしようと、ちょっと気張って買い求めました。

とても軽やかで心地よい音がします。爪弾いてはうっとり。そんな日を送っているうちに、その音に相応しい演奏力を身に付けたくなりました。今まで自己流で弾いてたものですから、演奏の幅が狭いとか、もっとカッコ良く弾きたいとか思い始めました。

そこで、ウクレレの個人レッスンを申込みました。レッスン初日の日、自慢のウクレレを持って教室を訪れました。室内に通されると、先生から「ウクレレは初めてですか?」と尋ねられましたので、「少しは演奏できます。」と答えました。すると、「何か演奏してもらえますか?」と促されました。そこで、いつも弾いているハワイアンのスタンダード曲を弾きました。

それを聴いていた先生は「ウクレレを長く弾かれているのですね。何年くらいになりますか?」と尋ねました。「そう言えば、何年になるだろう?」と考えてみると、弾き始めは中学校の3年の夏でしたから、もう50年近く弾いていることなるのに気が付きました。

「50年です。」と答えると、先生は驚かれた様子で「僕が生まれる前から弾かれているのですねえ。」と驚かれていました。そして少し微笑みながら、「もう私がお教えすることはありません。今のままで十分だと思います。長阿彌さんらしいウクレレをこれからもお楽しみ下さい」とおっしゃったのです。

言われてみて気が付きました。私がレッスンを受けようと思った気持の中に、少なからず「かっこよく思われたい」「上手ねえと言われたい」などの気持ちがあったのです。その気持ちを見透かしてかどうか、先生は「もう教えることはありません」とおっしゃったのではないかと思いました。

ウクレレの上達は叶いませんでしたが、ほんの短いレッスンの中で生き方のようなものを学ぶことが出来ました。50年近くも弾いてきて、何か不自由や不満があるわけではありません。十分楽しめているのです。今の私にはこの年齢でのウクレレの楽しみ方があっていいのだと。

あれ以来、ウクレレとの相性がますます良くなってきたように思います。これから何年付き合ってもらえるかなあと思いながら、今日もポロンポロンと爪弾いています。

【追記】人間が“学ぶ”ということはどういうことか?それを面白く論じている本があります。「先生はえらい」(内田樹著)です。3年ほど前に読んだのですが、ウクレレ教室での出来事があって、再び読み返してみました。共感を覚えたり、気付きを得た一部を抜粋して、ご紹介します。

教育文化研究所
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