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  3. 20120807号 タイトル:オリンピック選手を活かす

猛暑が続いています。いかがお過ごしですか?私もこの暑さには少々バテ気味です。 熱中症対策に先日「紳士用日傘」を購入して、炎天下の歩行の時に使用していますが、なかなか快適です。折りたたみ傘なので鞄の中に入れて、どこにでも持ち歩いて います。

とは言え、自然はもう秋の訪れを告げています。それは空の気配です。夏の入道雲ば かりが目立っていた空に、時々秋を思わせる筋雲が現れます。森の中では、クマゼミに代わって、夏の後半の主役ツクツクボーシの声が聞え始めました。少しずつ秋に向けて季節は動いているようです。



★秋の気配 8月6日(月)10:30AM 我家から宝満山上空の雲を望む

私のメルマガ「なかよしブログ」に「7月の天拝山」というタイトルで、毎日のように登っている天拝山で出会った自然の様子について書いてみました。よろしければ訪問下さい。
 →http://nakayoshi.kyoikubunka.com/



ロンドンオリンピックでの日本選手の活躍に日本中が沸いています。本当によく頑張っていますね。その実況中継に私もついつい夜更かししてしまいます。閉会式までは寝不足が続きそうです。

さて、その好成績をおさめている日本選手へのオリンピック強化費が50億円ということで、韓国や中国などの数百億円という強化費との違いがテレビで取り上げられていました。

オリンピックを国内の様々な矛盾や失政から国民の目を背けさせ、一方で国威高揚の ために利用しようとする人たちにとって、オリンピックは絶好の機会なので少々お金をかけても、その人たちにとっては意味のあることなのでしょう。(註1)

日本のオリンピック強化費が他国に比較して少ないか多いかは判断が分かれるかも知 れません。オリンピックのために強化費を計上してなくても、常にスポーツ振興に積極的に取り組んでいる国は多いのではないでしょうか。スポーツを子どもたちの教育や大人の健康増進や生きがいづくりなどに大きな貢献をするものとして位置づけしているからだと思います。

そういう意味では、日本はオリンピック選手のその後に対する保障が確立していないように思えてなりません。オリンピックに出場するだけでも、その種目においては日本の最高レベルの選手です。そこに至るまでに、大変な努力があったことでしょう。そして得られた精神力や技術力などからは多くの学ぶべきものがあるのではないでしょうか。

オリンピック強化費を増やすとか増やさないとかの論議よりも、オリンピック選手の培った力を日本中に広くもたらすために、その人たちを国選のスポーツインストラクターとして、子どもから学生、成人、障害者、高齢者に至るまでのスポーツの指導者として、その力を活用できるための経済的基盤(生活保障)を確立するための国家的な取り組みが必要だと思います。

そのためにも、不要不急の無駄な公共工事に何兆円もの税金が使われることを中止 して、スポーツ振興策も含んだ文化・教育への税金の振り向けが行われなければなり ません。まさに『コンクリートから人』への大きな転換を図る必要があります。GDPに対する公共工事費の割合が社会保障費の割合より大きな国は先進国5ケ国中でも、日本だけですなのです。このことをもっと多くの国民は知る必要があります。(註2)

既に15年前、アメリカの大手新聞社ニューヨークタイムズが「日本の破産への道は公共工事で舗装されている」(1997年)と表しましたが、まさしく国債の発行残高( 国の借金)が1000兆円という現在を見事に言い当てています。

『コンクリートから人へ』への言葉が空文化しつつある今、オリンピックを見ながら、 やはり、『人』への資源の再配分の大きな流れを創りあげていくことの必要性を強く思わざるを得ません。

註1
1936年のベルリンオリンピックはナチス・ドイツのヒトラーの一大宣伝の舞台となりました。このことは読売オンラインの記事が分かりやすく論じています。下記WEBを参照下さい。
http://www.yomiuri.co.jp/athe2004/special/monogatari/mo2003070901.htm
註2
日本の公共工事費がいかに多いかを示す国際比較資料
※全国保険医団体連合会編:「グラフでみるこれからの医療・第6章突出する公共工事費」この資料には社会福祉投資が公共事業への投資よりも大きな雇用需要を生み出す試算も示されていて、公共投資=景気浮揚という今までの「人よりコンクリート」が破たんしていることを示す資料も示されています。 →http://hodanren.doc-net.or.jp/kenkou/gkhtml/gktop/gk6s/gk6s3p/gk6s3p.html

教育文化研究所
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